FXリスク回避のためには複数の通貨ペアについて知る必要がある

FXでの勝利には欠かせない知識!通貨の特徴について学ぼう!

口座開設をしたばかりのFX初心者の方が最初に戸惑うのは、取引可能な通貨ペアがあまりにも多いという点です。取引画面で常に動いている数値の群れがつい目に入ってしまい、それが原因で思わず萎縮してしまうようなケースも多々あるでしょう。

米ドル/円についてはほとんどの方が知っていると思いますが、トルコリラやノルウェークローネなど、あまり日本人には馴染みのない通貨も、FX市場では普通に取引されています。そこでFX初心者の方は、「いったいどの通貨ペアを取引すればいいのかわからない」と、途方に暮れることになってしまうのです。

もちろん米ドル/円だけを取引するのもひとつの方法ですが、それではどうしても「リスク回避」という意味でやや劣ってしまいます。これはFXだけではなくその他の取引にもいえることですが、資金を一点に集中させてしまうのはあまり賢いやり方ではありません。なぜなら、市場価格が想定したよりも大きく動きすぎてしまったケースなどで、適切な対応が不可能になることがあるからです。

したがって過大なリスクを取り過ぎないためには、複数の通貨ペアについての知識が欠かせません。米ドル/円以外にも、せめてメインの通貨ペアであるユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、さらには日本国内で人気の豪ドル/円など、さまざまな通貨ペアに目を向けてみて、それらの特徴を十分把握できるよう努めましょう。

 

FX初心者の方にもおすすめな米ドル/円とユーロ/米ドル

FX初心者の方にもおすすめな米ドル/円とユーロ/米ドル

FX口座開設が終わったばかりの初心者の方が、まず最初に取引する通貨ペアといえば、やはり多くの場合は米ドル/円になるのではないでしょうか。その一番大きな理由は、普段からよく耳にし、最も慣れ親しんでいる通貨ペアだからです。こういう言い方をすると、ただそれだけの理由で米ドル/円の取引を始めてもよいものかと不安になるかもしれませんが、実はその選択はそれほど悪いとはいえません。

なぜなら米ドル/円という通貨ペアは、「世界的に見ても非常に流動性の高い通貨ペア」だからです。流動性が高いということは、それだけ取引が活発である証拠になります。つまり、買いたいと思ったときに買えなかったり、売りたいと思ったときに売れなかったりするリスクについて、ほとんど考える必要がないわけです。

日本時間の早朝ともなるとやや流動性は低下しますが、それ以外の時間帯で米ドル/円がまともに取引できないといった時間帯はほぼ存在しません。例外を挙げるとすれば、日本やアメリカで政策金利の発表があったり、何か大きな事件や事故が発生したりした時ぐらいでしょう。

この取引がしたいと思ったときにすぐ取引ができるという点は非常に重要で、特に初心者の方がFX取引を行う場合には、最も注目しなければならない点だといっても過言ではありません。

米ドル/円以外でも、たとえばユーロ/米ドルなどは世界で最も取引が活発な通貨ペアになりますので、同じように初心者の方にはたいへんおすすめになります。これらの通貨ペアは情報の入手についても比較的容易ですし、何が起こっているのか全く把握できないといった事態にもなりにくいのが特徴です。

さらに米ドル/円についていえば、その値動きが他の通貨ペアと比べて穏やかであるという点も大きな特徴になります。つまりFX初心者の方が平常心で取引を行うには、もってこいの通貨ペアだといえるのです。

 

FXトレードに慣れてきたら英ポンドに注目しよう

FXトレードに慣れてきたら英ポンドに注目しよう

口座開設からある程度時間も経ち、さらに取引手法も固まってきたら、そろそろ米ドル/円やユーロ以外にも目を向けてみましょう。その中でも特におすすめの通貨は、英ポンドです。英ポンド/円や英ポンド/米ドルなどの通貨ペアがそれにあたりますが、たとえば米ドル/円やユーロ/米ドルなどと比べ、やや値動きが荒い点が特徴になります。

値動きが荒いという言葉を聞くと、どうしても少し危険だと感じてしまうかもしれませんが、あまり過剰に心配する必要はありません。値動きが荒いということはそれだけトレードチャンスも多いわけですし、取引手法さえしっかりしていれば、むしろ米ドル/円だけを取引しているときよりも大きな利益が得られる可能性も高まります。

ただし最初に述べたように、口座開設してある程度経験を積んでから取引するのが無難です。もしも初心者の方が安易に手を出してしまうと、値動きの激しさに思わず萎縮してしまい、自身の取引手法を見失ってしまうことにもつながりかねません。それが元でFX取引は怖いものだと思い込むようなことがあってはいけませんので、その点だけには十分注意を払っておくようにしましょう。

英ポンドを取引する上で、最も注目しておかなければならないのは、当然ながらイギリスの経済指標などになります。それらが発表されるのは日本時間の夕方が多く、いわゆるロンドン市場がオープンして間もない時間帯にあたるため、流動性も一気に高まるケースが多くなりがちです。

FX取引に慣れてくればまさにそんな瞬間こそがチャンスだといえるのですが、英ポンドを手がけて間もないうちは、短時間での大きな値動きに対してしっかりとした警戒心を持って臨むべきでしょう。米ドル/円やユーロ/米ドルだけではなく、英ポンドを上手く乗りこなして初めてFX取引中級者だといえますので、FX初心者の方はまずここを目標にするようにしてください。

 

FXでスワップ狙いなら南アフリカランドやトルコリラがおすすめ

FXでスワップ狙いなら南アフリカランドやトルコリラがおすすめ

FX取引と聞くとほとんどの方は差益を狙うような手法を思い浮かべるものですが、実はFXにおいて利益を上げる手法はそれだけではありません。もうひとつ利益が計算できる手法として、スワップ狙いというものが存在するのです。通貨にはそれぞれ金利が設定されています。もちろんその種類によって高く設定されている通貨もありますし、逆に低く設定されている通貨もあるのです。

スワップとはそんな通貨の金利を元に決められている数値ですから、高金利通貨であれば高くなり、低金利通貨であれば低くなります。そこで高金利通貨を買い、同時に低金利通貨を売ることで利益を上げようとするのが、スワップ狙いの手法なのです。高いスワップが見込める通貨として代表的なものには、たとえば南アフリカランドや、トルコリラなどが挙げられます。

ここまで読んでみて、なんとなく難しそうだと感じた方もいるかもしれませんが、何も心配する必要はありません。なぜなら、たとえば南アフリカランド/円をただロングするだけで、それがスワップ狙いの手法になるからです。南アフリカランド/円をロングするというのは、言い換えると「南アフリカランドを買い、円を売る」ことになります。

つまり、それだけで高金利通貨を買い、低金利通貨を売っていることになるわけです。スワップはポジションを保持している日数が多くなればなるほど、もらえるポイントも大きくなります。決して短時間で大きな利益を出す手法ではありませんが、ずっとモニターに張り付いてチャートを監視する必要もないため、FX取引にあまり時間を割けない方でも十分利益を上げるチャンスのある手法だといえるでしょう。

ただし、ひとつだけ注意してほしいポイントがあります。それは、南アフリカランドやトルコリラなどのいわゆる高金利通貨は、メジャーな通貨の米ドルや円などと比べ、流動性がそこまで高くないという点です。つまり不安定な一面もあるということになりますので、実際に資金を投入する際は、リスク管理を徹底するようにしてください。

ただリスク管理さえできていれば、必要以上に怖がったりすることはありません。南アフリカランドやトルコリラに関係した通貨ペアを積極的に取引して、スワップで得られる利益をしっかりと手に入れるようにしましょう。